昨年11月99歳で人生の幕を閉じた瀬戸内寂聴師。
その名言の数々や華やかな交友録などを紹介する展覧会「たくさんの愛を、ありがとう 追悼 瀬戸内寂聴展」が、本日8月3日より日本橋高島屋にて開催されています。
「切に生きる」という言葉が好きだと語っていた瀬戸内寂聴師(1922年-2021年)。作家として僧侶として、常に精一杯の行いを自らに課し、最後までペンを握り続けました。
師の膨大な著作と、幅の広い活動の軌跡、そして華やかな交友録は圧巻です。一方で、子どもを亡くした女性の肩を抱いて共に泣き続ける優しさをもち、終生、反戦や人権活動に力を尽くしました。
本展では、新たに出版された寂聴師の著作をはじめ、これまでの代表作や活動の記録、交友録を一堂に展覧するとともに、会場には、「心に残る寂聴師のことば」を散りばめ、法話映像、秘蔵の資料とともに、寂聴師を偲ぶ貴重な機会となることでしょう。
★展覧会内容
愛に生き、亡くなるその日まで現役作家として生きた瀬戸内寂聴師の人生を本展では、7章立てで紹介。寂聴師が遺した400作を超える膨大な著作や貴重な写真、関連資料、秘蔵映像などの展示品を寂聴師のことばとともに紹介。作家としてペン一本に人生をかけ、僧侶として人の哀しみに寄り添った99年の生涯をたどります。
第1章 人生の原点
価値観を根底から揺さぶられた敗戦の体験、作家活動の源になった出奔時の思いを、関連資料の展示や著作に書き残したことばでたどります。
第2章 瀬戸内晴美の文学
仕事と恋愛という女性にとって普遍のテーマに正面から向き合い、人気作家として文壇での地位を固めていった瀬戸内晴美の文学を紹介します。
第3章 出家得度
岩手県中尊寺での得度式の模様とその決意を、剃髪した黒髪や得度の挨拶文、貴重な写真資料などの展覧とともに振り返ります。
第4章 僧侶の顔
僧侶として痛みや孤独を抱える人々を励まし、反戦など社会問題にも積極的に向き合い行動した姿を、寂庵ゆかりの品や懐かしい法話映像などで振り返ります。
第5章 寂聴源氏の世界
「平成の源氏ブーム」を巻き起こした華やかな寂聴源氏の世界を、日本画家・石踊達哉画伯が書き下ろした圧巻の装幀画原画ほか、ゆかりの品々などで紹介します。
第6章 交友録
作家仲間や各界著名人との書簡、寂聴師との思い出の品をエピソードとともに展示いたします。
【イベント概要】
「たくさんの愛を、ありがとう 追悼 瀬戸内寂聴展」
会期:2022年8月3日(水)→22日(月)
会場:日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール
ご入場時間:午前10時30分〜午後7時(午後7時30分閉場)※ 最終日は午後5時30分まで(午後6時閉場)
※都合により、催し内容・会期等が変更または中止になる場合がございます。最新の情報は公式ホームページをご覧ください。
主催:NHKサービスセンター
協力:新潮社、講談社、朝日新聞社、朝日新聞出版、岩波書店、エニー、KADOKAWA、河出書房新社、光文社、集英社、小学館、中央公論新社、日本経済新聞社、文藝春秋
後援:京都市、NHK
企画協力:瀬戸内寂聴事務所、徳島県立文学書道館
◆公式ホームページ
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/setouchijakuchou/index.html
◆お問合せ先
日本橋髙島屋 ℡:03-3211-4111(代表)
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