名作映画の初の舞台化!「カルメン故郷に帰る」17日に開幕!

8月17日に新橋演舞場にて初日を迎える、話題の舞台「カルメン故郷に帰る」。戦後の復興期に、東京でストリッパーとして働く女性リリィ・カルメンが、和歌山にある小さな村に帰郷したことから巻き起こる騒動を描く喜劇です。

初日に先立つ16日には公開ゲネプロ(通し稽古)が行われ、演出の錦織一清さん、主演の藤原紀香さん、共演の横山由依さんが取材に応じました。

<藤原紀香さん あいさつ>

約1ヶ月の稽古を重ねて、昨日初めてこの新橋演舞場に入りました。 明日からいよいよお客さんが入るんだなと思って、自分たちのテンションもとても上がってきました。ちょうどお盆の時期ですが、故郷を思う気持ちはハートフルで、ショーの部分は明るく楽しい、そんな物語になっていると思います。みんなで一丸となってこれを楽しくお伝えしていきたいと思っています。

<横山由依さん あいさつ>

主演の紀香さんが天真爛漫でリリィにぴったりというか、普段から稽古場を明るく盛り上げてくださって。錦さんは演出してたくさん稽古場で笑ってくださるので、お客様が入られてそこが笑いになるのかっていうのが気になってますが(笑)、楽しみにしています。本当に明るいパワーをお届けして、見に来てくださった方に楽しんでいただけたらいいなと思いながら、今日のゲネプロ、そして明日からの地方も含めまして40公演を皆で健康に気を付けながらやっていきたいと思います。

<錦織一清さん あいさつ>

紀香さんと横山さんのツーショットを撮りたいところ、真ん中に入ってすみません(笑)いまお二人が言ったように、本当に楽しい舞台になってまして、演出をやっていますと、実は稽古場では出演の方たちにエールを送る意味で笑ったりするんですけど、今回は稽古で本当に心の底から笑ったり、最後はちょっとほろっとさせるところがあったりしました。演出家っていうのは最初のお客さんだと思って見させていただいて、散々楽しませていただいたんで、いよいよ明日からはお客様に楽しんでいただけたらと思います。真ん中ですみません(笑)

Q/(錦織さんに)改めて本作はどういう作品ですか?

錦織/これを作りたいなと思ったのが、多分、何年か前に木下恵介さんの特集でこの作品(映画)を見たとき。70年前の話ですから、実は今の子たちはそんなにびっくりしないようなことが起きてて、そういうところではすごく不思議なことが起こってる。

今回は(舞台を)紀ノ川と言う場所に置き換えていますが、うちのお袋とか親父の青春時代ぐらいの、ちょっとノスタルジックな感じで、僕もあんまりよく理解はしてないので、どうやって描こうかなと思ったんですけども、カルメンというのは東京でストリッパーをやっている人なんですが、芸術家として誇りをもって里帰りをする。やっていて気づきましたが、この話は実は、東京であろうが紀ノ川という小さな村であろうが、一人一人が皆力強く生きているということなんだなと。それをやっていくうちに理解しました。コミカルなところもいっぱいあるんですけど、稽古をやり始めた当初より俄然そういったちょっと人間臭いシーンが増えていって良かったなと思っています。

紀香さんには今回もダンスとか本当に体当たりでやって下さっていて、体力的にきついことをお願いして、無理ばっか言ってます。


Q/(藤原さんに)今回の役どころと演じる上で苦労したところを教えてください。

藤原/リリィ・カルメンという女性はタフで明るくて、彼女がいればひと騒動起きるんだけど、最後にハッピーになるという不思議な魅力を持っている女性なので、役作りをしていても、その背中を見るような思いでいました。なのでスタッフTシャツにも彼女の背中を描いてもらったりしたんですけど。

日本は高度経済成長の時期で、彼女は紀州の田舎の子なんだけれど、東京に出てからは田舎のことも東京のことも知ってるし、他のことも知っています。お父ちゃんは、牛に蹴られたから自由奔放で人とは違う考え方をする子なんだよ、みたいに言いますが、すごく物事を学んで社会の中でタフに生きてきたというのが映画よりも色濃くされているので、そういう役作りはとても楽しかったです。

そして(錦織)先生がおっしゃったように、やはり体力的には踊り子、ストリッパーというたくさんの女の子と一緒にショーをつくっていくところがとても楽しくて。なので、両面が見せられればいいなと思ってます。おきゃんで自由でどこか抜けているようなカルメンと、プロの一流の踊り子としてパシッとしているところ。この両方は全然違う表情があればいいなと思いながら役作りをしています。


Q/(横山さんに)藤原紀香さんと共演されていかがでしたか?

横山/いや、もう素晴らしいお方ですね。 この舞台の稽古が始まる前から結構積極的にコミュニケーションを取ってくださって、お食事に連れてくださったりとか、 観劇に連れていってくださったりとかっていう中で、いろいろ紀香さんの考えだったり、お仕事に対する思いだったりを近くで聞かせていただきました。

お稽古場での振る舞いがほんとにすごくてですね。稽古着があるじゃないですか。私はTシャツにパンツっていう感じだったんですけど、紀香さんは赤いワンピースをお召しになられていて、髪飾りも、蝶々が飛んでいるような髪飾りをご自身で注文されて身に付けられていて(笑)もうほんとにお稽古場からリリィとして生きていらっしゃったので。

藤原/どこで買うんですかって毎回聞かれるから、通販だよって(笑)

横山/(笑)ですから、パッと横を見るといつも通販を見てらっしゃって。お稽古で身に付けるものを注文されている姿も印象的でしたね(笑)

藤原/ちょっと自分でいろいろ雰囲気をつくっていった方がいいかなと思って。その方が自分的にも気分が違うし、テンションが上がるものをいろいろネットで買ったり作ったりしていました。

Q/今回藤原さん、横山さんは歌と踊りがあると思いますが、だいたい何曲くらいあるのでしょうか?

藤原/ショーとしてコンバインされているので、曲数は少ないかもしれないですが、ショーとして見応えがあると思います。

錦織/本編もちょっとしたミュージカルというか、二人でデュエットするシーンなんかもありますから。

藤原/そうですね。お芝居のところにも歌は入っていますし、ショーとして独立しているところの部分はもうガッツリと。東京から来る踊り子のダンサーチームが一緒になって踊ってくれるので、すごくゴージャスなパフォーマンスになっているんじゃないかなと思いますね。

舞台「カルメン故郷に帰る」

会場 新橋演舞場

日程 2024年8月17日(土)~25日(日)

https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202408_enbujo_carmen/


東京FUNコンシェルジュ   Scopri Tokyo

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