<特集2>舞台「女医レイカ2」主演・半井小絵インタビュー 「初主演のときよりもプレッシャーを感じています」

9月4日より新宿シアターモリエールにて上演される舞台「女医レイカ2」の主演は、女優にして、気象予報士としても知られる半井小絵さん。稽古中の半井さんに独占インタビュー!

Q/2022年の前回に引き続きレイカ役を演じるわけですが、お気持ちはいかがですか?

半井/実は最近舞台が続き過ぎていて、この座組も2週間遅れで合流したものですから、必死で台本に取り組んで、いまようやく前回のレイカの雰囲気を取り戻したっていう感じです。

前回、私は右も左もわからない初主演だったので必死にやってたんですが、今回は1回目よりもプレッシャーがすごいですね。自分の中で勝手に追い込んでいるんだと思うんですけど、まず専門用語もすごいですし、あんまり感情を出せない。そんな中で「女医レイカ」というタイトルにもなっている人を演じるときに何が大切かといえば、凛として立っているということ。周りの人たちが動く中で、そこに立っていることをしなくちゃいけないと思うのですが、まだ自分の中にレイカが降りてこないときにはふらついていて、そこに立っていても立っていない、入ってないような感じだったんです。そういったことは1回やったことがあるから分かることで、だから焦るんだと思いますし、それがすごいプレッシャーだなと思います。

Q/レイカはとても難しい役だと思いますが、演じてみていかがですか?

半井/そうですね。感情を出せない中で、哀れみの心とか優しさとかを目の奥で語ったりしてるつもりなんですけど。たとえば患者さんと向き合ってるときには、お客さんの方には 目は向いてないかもしれないですけど、そこに出ているもので、愛情とかが伝わればいいなと思ってやってます。


Q/「女医レイカ」の面白さはどんなところにあると思いますか?

半井/今回、アルコール依存症の事も取り上げるので、それを演じるにあたって都内で開催されている断酒会に行ってきました。そこで患者の方、家族の方の声を聞くと、 1人ひとりが小説になるんじゃないかっていうくらい壮絶な経験をされているんですね。泣いてはいけないのにこらえられずに泣いてしまったくらい。この原作は剣名先生が30年前くらいに実際に調べられてお書きになったものですが、今の時代も30年前と同じなんですよ。

たとえば「 断酒して生きるか、飲んで死ぬか」っていうようなセリフがあるのですが、今もって、そのリアルなことを実際に自分で見てきて、そのときの光景やその方々のことを浮かべながら、このセリフだけに限らず、心を込めてセリフを伝えたいなと思いました。

Q/最後に本作の見どころと、メッセージをお願いします。

半井/原作の漫画のファンの方だけではなく、多くの方に見ていただきたいです。

医療のいろいろなテーマ、今回は拒食症とアルコール依存症と 異常犯罪の3つを取り上げていますが、その裏では何がテーマかというと、すべてに 関係するのが「愛」。周りの人がいて、自分がいて、家族であったり、友達であったり、恋人であったり、そういう人と人の繋がりっていうのが本当に大切なんだなっていう風に、そのありがたさなんかも、後から実感できると思います。

精神疾患を取り上げるけれども、決してそういう怖いものではなくて、その中の大切なもの、愛っていうものを感じていただける作品かなと思ってます。

【公演概要】

舞台「女医レイカ2」

原作・総合監督:剣名 舞

脚本・演出: 小堀智仁

主演: 半井小絵

日時:2024年9月4日(水)~8日(日)

場所:新宿シアターモリエール

公式サイト: https://kaitu0.wixsite.com/nijiiro

チケット予約:https://ticket.corich.jp/apply/333560/


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