3月27日に三越劇場にて初日を迎えた舞台「毒薬と老嬢」。公演に先立ち、マスコミ向けのゲネプロと囲み取材が行われ、出演の久本雅美、大湖せしる、渋谷天笑、納谷 健、惣田紗莉渚、岡本悠紀、そして演出・出演の錦織一清が登壇し、それぞれ意気込みを語りました。
<コメント発言順>
惣田紗莉渚
「ゲネプロはすごく緊張するかなと思ったんですけど、いつも錦織さんが『失敗しても楽しくやって』っていうのをいつも言ってくださるので、全く緊張せずにすごく楽しくゲネプロもできたので、初日もみんなで心を合わせて楽しんで、お客様に笑顔をお届けできたらと思いました」
納谷 健
「待望の三越劇場ということで、実際にこの舞台でやってみたら、新しい雰囲気や空気感がありました。すごく冷静にできたので、本番も頑張りたいなと思います」
渋谷天笑
「まだ全然実感がございません。多分、本番始まってから色々なんか緊張したりするんだろうなと思っております。三越劇場の外壁というか周りが、この家そのものの感じがして、すごく楽しんでいただけるんじゃないかなと思っております」
岡本悠紀
「僕は、本当は怖い役をしなきゃいけないんですけど、久本さんとか、皆さんと共演できるのがすごい嬉しくて、ちょとだけ心の中でニヤニヤしながら、初日を楽しみにしながら、でもちょっと僕は初参加なので、ちょっと緊張もしながらという感じで、本当に集中して挑ませていただきました。皆様にいいものを届けられるように頑張ります」
大湖せしる
「お稽古場でみんなでつくり上げてきたもの。そして今日、場当たりからゲネプロまでやって、やっぱりあの稽古場では見えなかったこと、感じてなかったこと、新たに感じたものがすごくたくさんあったなと思います。それで、お客様が入ると、また新たなものを感じ取って、さらにパワーアップした作品作りができるんじゃないかなと思っております。久本さんと素敵な姉妹を目指して、もっともっと頑張っていきたいと思います」
久本雅美
「私は花粉で、舞台中もずっと鼻を抑えたりとかしてて、ちょっと申し訳なかったなって思ったんですけども。また今まで積み上げてきたものをここで、三越劇場は初めてですので、お客様が入ったら、また皆さんとぐっと一つに団結して、ブラックコメディーですから、もっとノリノリで、そしてどこまでも笑っていただいて楽しんでいただけるように、しっかりみんなで頑張っていきたいと思いますし、私も鼻を抑えながらでも、頑張っていきたいと思います(笑)今日は場当たりやって、ゲネプロやって、それで本番っていう稀に見るこのスケジュールなので正直言ってちょっともうヘトヘトですね(笑)でもお客様のパワーをいただきながら、みんなと一丸になって頑張っていきたいと思います」
錦織一清
「一幕は客席の方でゲネプロを見させていただきまして、僕は前回は出てなかったんですけども、今回出役でもありまして、なんか複雑な気持ちで、1幕見ながら客席で見れるのが今日もう最後なので。どちらかというとこの作品、前回も楽しかったんで、最後まで見ていた作品でもあるんですが、今回出れる喜びもあるんですが、人には失敗しても楽しくやればいいんだよっていうけれど、もう年齢的には楽しくやると失敗するんで、真面目にやろうと思ってます」
<質疑応答>
Q/本番が迫っていますが、ゲネプロからの修正点は?
錦織/修正点というか、このお芝居はいろんな個性のぶつかり合いで、僕的には次から次へと選手が出てくるオリンピックみたいな感じがしていて、僕のイメージというより、日々皆さんがやることで化学反応を起こすような変化を楽しむ舞台でもあると思うので、ゲネプロを見てこうしようというのではなく、安心してやりたいと思っています。
Q/三越劇場というのはいかがでしょうか?
錦織/僕はもう5本目くらいになるんですが、客席に座ったときの舞台の見え方と、舞台に立った時のこの落ち着く感じというか、おそらく全然違ったものがあって、2階の席の方もかなり近く感じたり、声もすごくよく通る劇場なので、そこに喜びというかを感じながら、本当にいい劇場だと思っております。
Q/老嬢役ですがどんな役作りをされましたか?
久本/基本的には、別におばあちゃんは意識してないけれども、歩き方がゆっくりだったりとか、話し方が少しスローだったりとか、そういうのはありますね。笑いを入れるところはパパパと早くなるとは思うんですけど、普段のセリフはどっちかって言ったらほわっとした感じかな。多分もう役作りしなくても老女になっていると思うんですけど、頑張りま~す(笑)
Q/今回は大湖さんを新たに迎えて、錦織さんから見て久本さんとの芝居の化学反応は?
錦織/僕も贅沢を言って元宝塚のエレガントなところが少し見え隠れようななんていうことも言ってしまったところがあるんですけれども、どちらかというと今回久本さんと大湖さんは白と黒というかコントラストが色濃く、ダイナミックレンジで出たなっていうのが僕の感じ方です。ちょっと違う話ですが、もともとこの作品は三越劇場をターゲットにやっていたので、サイズ的にもちょうどいいかなと思っています。
久本/この役は2人とも可愛い役なので、大湖さんの持ってる可愛らしさも出てるから、もう彼女にラプンツェルだなって話したんですよ、すげえ可愛いから(笑)。同じ姉妹でもこうも違うんだっていうことが如実に分かります。でも本当にほわっとした優しさ、それから持ってらっしゃる魅力は十分出てらっしゃると思うので、そこに私みたいにばーっていくタイプがうまく絡まっていけばいいんだなっていう風に思って、とても楽しくやらさせていただいてます。
Q/大湖さんは二人のお答えを聞いてどう思われますか?
大湖/今回初参加で、初めてお会いした時に、どんな方々、どんなカンパニーなんだろうと思ってドキドキしていたんですけれども、久本さんが「もう1から作るから大丈夫」って言ってくださったことがとっても大きくて。その初めて会った時から、姉妹だっていう言葉を使ってくださったのが、安心感につながり、もうこれは何も不安なく飛び込んでいこうっていう思って作品作りをしてきたので、今も全然何も怖くないですし、本当に素敵な方々とご一緒できて幸せです。
Q/久本さんのアドリブが楽しみな方も多いと思いますが、今回はどうなりそうですか?
久本/もうこれはお客様の空気や雰囲気を感じて、楽しんでやれば全然アドリブ行くと思います。稽古場でも毎日変えてましたので、お客様の雰囲気が私を押し上げてくれるところがあるので、自分でも何が飛び出すか少し楽しみにしてますね。
Q/今回は自分が出演することで演出を変えたようなことはありますか?
錦織/演出が変わるってことはないですけど、いつも思うんですが自分の作品は自分で演習して自分が出ると実を言うとあんまり面白くないなっていう感想なんですけども。この作品を見て、間合いとかそういうのはもう全部一気に久本さんが背負ってやってますけども、モーティマー役の納谷くんはまだ30そこそこと若いんですけど、回していくポテンシャルっていうか、一生懸命引っ張っていってくれて。僕は若かったら納谷くんのモーティマーの役はやってみたかったなと思うような。そんな感じでいつも見させていただいてます。
舞台「毒薬と老嬢」
公演期間:2025 年3 月27 日(木)〜4 月4 日(金)
三越劇場 (東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館6 階)
作:ジョセフ・ケッセルリング 訳:黒田絵美子 脚本:浩寛 演出:錦織一清
美術:前田 剛 音楽:岸田敏志 照明:岡田有生
音響:若松裕子 舞台監督:逸見輝羊
出演:
久本雅美、大湖せしる、渋谷天笑、納谷 健(劇団 Patch)、惣田紗莉渚、佐藤嘉寿人、
岡本悠紀、我 膳導、兵頭有紀、甲坂真一郎、嘉島典俊、丹羽貞仁、川端槇二、
笠原 章、錦織一清
主催・制作:株式会社アンクル・シナモン
制作協力:松竹株式会社
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