<特集2>「この舞台をみて希望を見つけてもらえたら」総合監督/原作・剣名 舞さんインタビュー  舞台『女医レイカ ~心の声がきこえますか~』

現在、池袋グリーンシアター Box in Boxシアターにて上演中の

舞台『女医レイカ ~心の声がきこえますか』(5月15日まで)の

綜合監督で原作者の剣名 舞先生にインタビュー!


この作品の原作となったミリオンセラー漫画『女医レイカ』が書かれたのは、

もう30年近く前のこと。

しかし、美貌の心療科医・レイカの活躍を描くこの作品は、

いまなお単行本や配信などを通じて若い世代にも読み継がれている作品です。

2回目の舞台化となる本作について、お話を伺いました。


Q/『女医レイカ』は、以前ドラマ化されて、今回が2回目の舞台化です。半井さんが演じるレイカにはどういう感想を?

剣名/レイカ役はドラマでは名取裕子さん、舞台の初演で鳳 恵弥さん、そして今回が半井小絵さん。やはり、それぞれのレイカというのがあると思います。舞台って、映像も同じかもしれないけれど、役者さんのキャラクターが合わさってそれぞれの新しいレイカ像が生まれたと思うし、生まれるような作品にしていきたい。「漫画がこうだからこうしなきゃいけない」とか、そういうのは全然ないので、役者さん、演出家さんの感じたこと、それが舞台というステージのうえでひとつの形にまとまったら、きっとみんなが楽しめるような作品になるんじゃないかと思います。

Q/30年近く前の作品がいまなお読まれていて、さらに2020年、今回と最近になって二度も舞台化されていますが、それについては?

剣名/あまり暗い話はしたくないですが、実際その頃から変わっていないというよりも、世の中の心の闇は深くなってますよ。それはもちろん戦争とかウィルスの問題とかいろんなことが複合的に重なっていると思うんですけど、報道されるものをみていると、人の心の闇とかを感じます。すぐに治るというものではないけれど、今日の舞台でも描かれたように、僕は一人でもそういう人が癒されたり、救いがあったり、ちょっとでも希望があったり、そんな願いを込めて(原作を)書いたし、その思いは逆にいまこういう時代だからこそ余計に強くなっていますね。この舞台の主題歌もそんな思いで作詞したんですけど、本当にいまこの舞台を見て、ちょっとでも楽しんでもらって、希望とか何かを見つけてもらえたら。というか、そうならなきゃいけないと僕は思っているので、何かそういうものが少しでも伝われば、作者として嬉しいなと思います。


Q/最後に、今回の見どころをお願いします。

剣名/今回に限らず、前回の『ザ・シェフ』もそうでしたが、漫画があって、漫画のファンで来てくれている人、全然漫画を読んでなくて舞台で初めてストーリーを知る人、両方いると思いますが、その両方のお客さんが満足できるようなものになっています。

漫画のファンは「あのキャラがこうなったんだ」と楽しみにしてくれているし、なんとなく興味を持って来てくれた人は漫画を読んでみようかなと。それで僕も配信で印税が入ってくるし(笑)

この後アーカイブ配信もありますが、生で見る舞台というのはもちろん伝わるところがたくさんあると思うので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います。


■概要

舞台『女医レイカ~心の声がきこえますか~』

公演期間:2022年5月11日(水)~5月15日(日)

会場:池袋 シアターグリーン BOXinBOX THEATER

https://theater-green.com/20220511-2/

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